「ドリブル」というと、相手をかわしたり、ボールを運んだりする動作だと認識しているだろうが、スペインでは細かく区別されている。「ドリブル」は、1対1などで相手を抜く動作のみを指す。ボールを運ぶ動作はドリブルと区別して、「ボール運び」と言われる。 「ボール運び」は、常にボールを触っている、ボールに足がくっついている時聞が長いのが特徴だ。ボールの感触を常に感じることができるので、ボールを見るために下を向く必要がなく、顔を上げてプレーしやすい。
ボール運びの活用法自陣で相手からプレスを受けたとき、無理に突破に行くとゴール近くなのでリスクが大きい。そこで「ボール運び」ができれば、スペースに自分で持ち出せるので、プレスをかわして他の選手をフリーにできる。 カウンターの場面でも、わざとスピードを落としてボールを運びながら味方が上がる時間を稼ぐときに使う。顔が上がっているので、上がってきた味方の状況も確認しやすい。 1対1に持っていくまでの準備段階、いわば“プレ1対1″としても「ボール運び」を活用したい。ゆっくりとボールを運んでサイドに持って行く。そこからスピードを一気に上げて、1対1を仕掛けていこう。 CHECK1 ポール運びでプレスをかわす 相手がプレスをかけてきたとき、すぐにパスを出すのではなく、ボール運びによって、他の選手がフリーでパスを受けられる。 CHECK2 ポール運びから1対1を仕掛ける 仕掛けるまではゆっくりとボールを運んでから、スピードアップして仕鍋ける。顔が上がっているのでパスコースも探しやすい。